CROSS TALKスペシャル座談会クロストーク03

女性行員座談会
「多様な人財の活躍を支える
<きたぎん>の職場環境づくり」

Yui Osawa

大澤 優衣

2016年入行人文社会学部卒営業店 審査管理グループ
(現 営業統括部 法人営業グループ 事業コンサルティング室)

「どうして?」「するとどうなる?」とよく理詰めで考える分、初動は遅くなりがちだが理解力と順応性の高さには自信あり。

Shima Hasegawa

長谷川 詩真

2012年入行文芸学部卒秘書室
(現 人事部 人財開発グループ 調査役)

「おおらかだけど几帳面、真面目だけど面白い。相対的なバランスを持っている」のが自他共に認めるユニークポイント。

Asako Tsuchiya

土屋 麻子

2006年入行社会情報学科卒営業店 支店長代理 渉外営業グループ
(現 営業店 支店長代理)

ユニークポイントは、何事も前向きな思考に転換することと、周りを巻込む力の強さ。常にポジティブな発想を心がけている。

それぞれのテーマ そしてお互いに学び合うこと

現在の仕事と自分自身のテーマ。

今日は、<きたぎん>の女性行員はどんな思いで仕事や自分自身のライフプランと向き合っているか、ざっくばらんに話してもらおうと集まっていただきました。まず、現在担当している仕事と自分自身のテーマや姿勢などについて教えてください。
現在、審査管理グループで個人のお客さまに対する住宅ローンや、事業性融資の管理先への対応などを担当しています。常に心がけているのは「お客さまのために」ということ。お客さまのニーズに合い、ご自身で納得していただけるような説明を心がけています。銀行は金融商品の仲介や融資等で手数料や利息収入をもらいます。お客さまが金融商品にお金を払って購入するのはその商品が欲しいからですが、手数料等を支払うのは銀行員の説明・フォロー・手続きへの対価であり、私たち銀行員に求められるのは、それに見合う価値をもった最善のご提案をすることだと考えています。
秘書室で担当役員のスケジュール管理をはじめ、外出や出張の準備、来客応対などを行っています。役員の方にとって「仕事のしやすい環境を整える」ことを意識して仕事にあたっています。経営の主幹となる役員の方々を支えることが、<きたぎん>全体そして地域のお客さまへの貢献へとつながっていくと考えています。今は少しイレギュラーな業務ですが「相手に喜んでもらえる仕事をする」ことが自分にとって主軸となる仕事のテーマです。
渉外営業グループで、担当企業へのソリューション提案や従業員さま向けの情報提供を行っています。また支店長代理という立場もあるので、後輩指導や窓口営業グループのフォローなど、支店全体の業務に関してもサポートしています。私自身テーマとしているのは「お客さまにとって有意義な時間になっているか」ということ。会話して何かひとつでも有益な情報提供ができれば、もっとお客さまの声を聞くことができるのではないか、と思っています。ところで、今回はせっかくの機会なので、何か聞いてみたいことがあれば教えてください。

女性同士お互いに聞いてみたいこと。

銀行業務の分業化が進んでいますが、あまりに分業化が進んでいくと、男女関係なく選択の機会を失う可能性が大きくなっていくと感じますが、どう思われますか?
確かにこれまでの銀行のスタンダードなキャリア形成では、仕事経験を重ねながら男性であればやがて法人融資を担当し、女性なら個人のお客さまに対する資産運用相談業務に就くなど、なんとなく先が決まっていることも多かったと思います。しかし現在の多様化の時代では、価値観もお客さまのニーズもさまざまであり、それに対応する私たち銀行員も従来の枠にとらわれない対応が求められます。その流れの中では、例えば女性行員が法人融資や市場運用を担当したり、逆に男性行員が資産運用スキルを極めていくなど、多様なキャリア形成が当たり前になってくるはずです。銀行内にはたくさんの仕事があるので、大切なのは、自分らしく働くということだと思います。大澤さんは、どんなキャリアビジョンを描いていますか?
まだまだ覚えなければならないことがたくさんある状況ですが、将来的には“女性だから”という枠にとらわれずに、さまざまな業務を経験したいと思っています。そのために<きたぎん>に入行したわけですので。土屋さんのお話を伺って勇気が出ました。ありがとうございます。
大澤さんの考え方、素晴らしいと思います。何かまた相談事があったらいつでも聞いてくださいね。長谷川さんは秘書室というある意味特別な部署なので、少し違った仕事の大変さがあると思いますがどうですか?
役員の方や関係部署・営業店とのやりとり、そしてお客さまとのアポイント調整など、役員の方と周りをつなぐパイプ役として臨機応変なコミュニケーションスキルが求められる大変さはあります。また、マナーやTPOをわきまえ、役員の方の想いや意図を理解し、相手にきちんとお伝えすることはとても難しいと日々痛感しています。当たり前のことですが、相手を知ること、状況を理解することが大切だと思うので、困ったときほど“周りをよく見る、人の話をよく聞く”ことを心がけています。また、わからないことはすぐ調べたり、上司に相談するなどして、そのままにしないようにしています。土屋さんには、女性の支店長代理としてのやりがいや苦労を伺ってみたいのですが、いかがですか?
日々学ぶことばかりです。ひとりの銀行員としてこれまでのキャリアでは長年窓口営業グループで預金や預かり資産業務を担当し、審査や渉外を経験してこなかったため、現在は取引先企業との商談に支店長に帯同いただくこともあり、会話の進め方や提案アプローチの方法を学んでいます。また後輩帯同も勉強になり、ローン成功事例等を参考にしています。支店長代理という立場では、日頃の提案話法や顧客対応の仕方などさまざまな相談を受けます。過去の経験から回答できる話も交え、顧客の属性や性格などを踏まえた話の入り方、展開などアドバイスしたり、商談に同席することもあります。また、育児中の行員からは仕事との兼合いや家族のことの相談を受けます。自分の経験上うまくいったこと、反省したことを踏まえながら、かつて先輩からアドバイスいただいたことも含めて伝えています。少しでも相手の気持ちが楽になってくれたらいいな、と思っています。

いきいきと活躍する人を増やす そのための仕組み作り

女性が思う<きたぎん>の働きやすさ。

私は2度の育児休暇取得をはじめ、日々の保育園の送迎時間、急な休みや遅刻・早退、学校行事への参加など、育児に伴うさまざまな出来事にも周囲に臨機応変に対応していただきました。感謝するとともに、おかげで安心して仕事と子育ての両立を考えることができました。
育児休暇など利用したことはありませんが、制度があることで“何かあっても仕事を辞めなくてもいいんだ”という安心感があります。活躍している女性の先輩方を見ていると“この分野で活躍したい”“こういうスタンスで仕事したい”という意思がしっかりと決まっていて本当にすごいと感じますし、私も頑張っていかなければと思います。
結婚をして働くエリアを変更したり、産休・育休後に復職している同期・先輩・後輩の姿を見ると、女性のライフイベントへのサポート体制が充実していると思います。個人的なことだと、今現在は役員の方をお迎えするために朝は少し早めに出勤していますが、その分、帰りは定時で退行できています。土日祝日の休みや休暇の制度など、自分の時間をきちんととれることも働きやすさに直結していると思います。土屋さんや、さらに上の先輩方のように、今ほど充実した制度や女性活躍の風土が根付いていなかった環境で、現在まで働き抜いてきた先輩方を純粋にかっこいいと思いますし、尊敬しています。
先輩方を見ると本当にそう思います。業務を深く理解し、都度環境に適応し、さまざまな部門で活躍されている方が大勢いて尊敬します。そういった方々の活躍と実績が、現在の働きやすい環境を整えてくれたと思います。

女性活躍推進の今後に望むこと。

<きたぎん>では長らく「女性活躍推進」に対する活動を継続してきましたが、今後という視点も含めてどのようなことを感じていますか?
女性活躍という点では組織としての働きかけや個々の意識向上の機会がもっと必要かと思います。進みたい道への選択の機会、組織としての応援体制、出る杭を打たない意識、活躍を目指していない女性へのフォロー等、議論していかないといけないことは山積みです。時間はかかると思いますが、銀行として情報や意向を広く発信していくことは必要だと思います。
「きらっat Workプロジェクト」や、新たに始まる女性活躍支援プロジェクト、新しい人事制度など、どんどん働き方の改革が行われることはとてもいいことだと思います。私自身のことですが、会議など男性が多くいるところで自分の意見を言うことは臆してしまいますし、女の私がこんなこと言っていいのかなと思うことが多々あります。どうしても女性は男性の陰に隠れてしまうことがあると思うので、そういったことも踏まえて女性が自信をもてる、自己肯定感を高めることができる研修や場があってもいいのかなと思います。また県内で活躍する、他社他業種の女性とも個人的には交流してみたいです。
大澤さんも長谷川さんもしっかりと考えていて励みになります。個人的には、日々の業務に忙殺されず、いきいきと活躍する人を増やすことだと思っています。そのために達成感や充実感を得る過程において、周囲からの適切なフォローやクリアな情報開示を行う等、支援部分にも力を入れていきたいと思います。また、女性本人のキャリア開発研修等、モチベーションや意識向上につながる仕組み作りも必要だと感じています。

自らの挑戦意欲が その先を切り拓いていく

これからのキャリアビジョン。

最後に、これからのキャリアビジョンを教えてください。
先ほどもお話しましたが、分業化が進む中では“女性だから”ということで業務の幅が狭まり、自身の仕事が決められた範囲内でしか選択できないのではなく、もっと開かれた自由な選択ができる環境で、自分が挑戦したいと考える業務を経験したいと思います。その上で、経験で得たスキルやポストで、お客さまのためにできる仕事をしていきたいと思います。
仕事と家庭を両立させている同期や先輩・後輩、上司をみていると、<きたぎん>はライフイベントや仕事を通して豊かな自己実現を図っていける職場だと感じています。私も、いずれ結婚をしたとしても“銀行を辞める”という考えはありませんし、プライベートをより充実させながら自分らしくキャリアアップを図っていきたいと思っています。
やはり、ひとりの銀行員として金融知識を増やし、お客さまと行員から頼られる存在になりたいですね。そのために必要となる資格試験に合格し、すぐ実践できる知識を身につけたいと考えています。最終的にはひとつの業務に偏らず、お客さまのライフステージ全般に合わせたご提案ができるような存在になることを目指していきます。大澤さん、長谷川さん、今日は私も勉強させていただきました。これからも悩みや不安はあったらお互いにざっくばらんに相談しあって、笑顔で頑張っていきましょう。

最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。

大澤

銀行の仕事は本当に多岐にわたっています。性別に関係なく「自分らしく」業務や働き方の選択ができると思います。「岩手のために働きたい」そんな思いのある学生さんには、ぜひ<きたぎん>を就職先の候補として考えていただきたいです。一緒に働ける日を楽しみにしています。

長谷川

東京の大学に進学したため、Uターンで<きたぎん>に入行しました。都会でのキャリアウーマンに憧れたこともありますが、最終的に地元企業への就職を決めました。自分にとって思い入れのある大切な土地で働くことは、都会の会社で働くこととはまた違う魅力ややりがいがあると感じています。女性がやりがいをもって仕事ができる環境があること、また福利厚生も充実しており、キャリアビジョンとライフプランがイメージしやすいことが当行の魅力だと思います。

土屋

<きたぎん>には自分のライフプランやキャリア形成に寄り添った仕組みがあり、自ら活躍・挑戦する場を見つけ長く勤務できる環境があると思います。女性だけでなく男性の育児参加の後押しもあり、仕事も家族も大切に考えてくれる銀行です。